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Project Eagle 属するryuruの日々を書きつづった日記。 思ったこと、感じたことを記しておきたい。
            
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いままでは結構愚痴なんかや思うことをストレートに吐き出す場として使っていた(ひどい)場所ですが、

さすがに開発情報のお知らせや進捗なんかを報告するには向いてないので、

クリーンな外向けの新しいサービスを使用することにしました。

そのうちトップページからも飛べるようにしたいと思います。

http://nisshi.in/id/ryuru

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個人サークルProject Eagle トップページは、

2012/12/26付けで http://project-eagle.hawkeyejp.com に移転しました。

ドメイン登録なんてはじめてやったから手間取ったけれど、

これで心置きなく作品公開ができる。

このブログのほうもドメイン変更や移転があるかもしれないので、

もしブクマしている人がいたら、上記ページに変更してください。

!!いや、上記ページからここへはまだ来れないのだが。!!

 

つーか、いつから個人サークルだったのか知らんけど。

ぼちぼち動き出すための下準備といったところ。

プロジェクトが破綻した。客先の都合で失注になった。

誰のせいでもない。誰も責められない。

しかたないよね。頭ではわかっていた。

でも、身体はそれについてこれなかった。


二ヶ月間、ユーザーのためを思ってやった仕事。

復帰して最初に携わることになったプロジェクト。

もう少し、あと少し。90%以上できていたのに。

それが、まったく要らなくなった。

おれ以上に上司がショックを受けていることもわかる。

だからこそ、文句も言えないし、子供のように駄々をこねても仕方がない。


金曜に遊んでも、疲れていて眠ってしまった。

月曜になって、今日は無理だ、休もう。

今日になって、カウンセリングを受けた。

「心の声に、耳を傾けてみてください」

胸のうちに、黒く渦巻くプラズマのような物体があった。

「どうしたいのか、声をかけてみよう」

君は、どうしたい。どうしてほしい。


「こっちにこないでくれ! あっちにいってくれ!」


それはまるで泣き喚く子供のように。

おれはそっとその場を離れた。

すまない、おれには君に何もしてあげられることがないようだ。


気が楽になるのがわかった。

そばにいるだけで刺激を感じて、緊張して。

彼に対して、どうしたらいいかわからなかった。

結局、自分から離れた、それが正しいことだと思って。

いままでは、頭で考えたことを "ついてこい" 無理やり引っ張っていた感じ。

だけど、頭がそれをやめた。すると、身体が楽になったのだ。


頭でわかっていても、身体がついてこない。

その理由は、おれの心の中で、こうした戦いが繰り広げられていたからだった。


やっと、身体を休めるということの真実を知った気がした。
帰り道、リュールの戦争での振る舞いを想像した。

ジャルス帝国軍の兵たちを前にする、エングラステッドを中心とする三国同盟軍。

同盟軍の傭兵として参加したリュールは、帝国軍の鎧を目にして、

故郷や家族、仲間を殺されたことを思い出し、復讐心に火がつく。

一人で敵軍に突入、おとり役として立ち振る舞う結果となる。


そこまで考えたところで、リュールがこう言った。

「どうしてもおれは、戦わなければいけないのか?

家族も失って、育ての親も失って、剣の師まで失って、

それでも守りたいものは何だろう? おれはデイブレイカーだけど、

おれ自身の夜明けは、いったいいつ来るんだ?

自分自身で、夜明けを切り開かないといけないのか?

なあ兄ちゃん、これはもう決まった運命なのか?」


返す言葉もなかった。おれが創造して、おれが育てたキャラクターだ。

まるでわが子と同然である。そんな彼から、生きる意味を問われたのだ。

つまり、おれは彼の世界の神なのである。おれが創って、おれがコントロールしている。

今日になって、初めて気づかされた。こいつを生かすも殺すも、おれ次第だと。

彼の人生を決めているのも、おれしかいないのだと。


何かを忘れようとするかのように、一心不乱に運動した。

強くなりたい。強くなって、生き抜く力がほしいのだと、彼は言った。

おれは、彼をどうしてあげたいのだろう。

殺すつもりは毛頭ないが、主人公が死んでしまうという話があっていいとも思っていた。

コイツのすべては、おれが握っている。


「ちょっと考えたんだけどさ。兄ちゃんが考えてるシナリオに文句は言わないよ。

だけどさ、決まってる出来事がいつ来るか、わかんないけど、

決まってる出来事以外のことは、おれの好きなようにしていいかな。

こんなことがしたいとか、おれがどうしたいかとか、言ったら聞いてくれる?」


もちろん、リュールが何かしたいと自発的に思うなら、そうさせてやろうと思う。

避けられない出生や、出来事、ある程度決まっている道筋は変えられないけれど、

その間に彼が何を思い、何を考えて、どう生きたいと願うのか、それは自由だ。

リュールの好きなように生きるといい。決まっていることはどうしようもないけれど、

その間に何をするかなんて、好きにしていいよ。

おれはそう答えた。そうしたらリュールは、安心した顔をした。


「ありがとう。それじゃあおれはおれの時間を、自分で考えて生きるよ。

決まってることはしょうがない、宿命とか運命ってやつかな。受け入れるよ。

だけどさ、その間にやりたいことがあったら、おれ、兄ちゃんにどんどん言うから。

それを許してくれるかはわからねえけどさ、おれらしく生きさせてくれよ。

それなら、おれも、安心して生きていける」


はっとさせられた。物語のプロットはある程度決まっているけれど、

その間にキャラクターが何をするかなんて、本当に自由なのだ。

キャラクター、いや、リュールがひとりで歩き始めたのだと、感じた。

最近いろいろな人にイラストを描いてもらったせいか、この世に残ろうとしている。


そこで真理に気づいた。おれの生きているこの世界も、だれかが創造したものだ。

きっと、おれの物語を創った者がいる。そいつは、いわゆる神だ。

おれの運命はすべて決まっているわけじゃなくて、プロットだけが決められている。

何が起こるかだけ、記してある。それがいつ起こるかは、わからない。

ただ、その出来事の間におれが何をするかは、自由なんだ。

決まった出来事を早めたり、先延ばしにする行動くらいはできるかもしれない。

それが、おれの自由な時間であり、好きにできる行動。

だから"おれはこうしたい”と神様にお願いして行動すれば、

少しくらいは展開の修正をしてくれるかもしれない。

おれもリュールと同じ立場にいたのだ。


大切なことをリュールは教えてくれた気がする。

おれがこれから生きていくことにとって、大きな意味を持つ考えを。

ここにきて、いろいろなパーツが組み合わさってきた気がする。

いろんなつながりができて、いろんな発見や考えがあって。

何かが起きる前触れかもしれない。だけどそれらは、素直に受け入れていこうと思った。
リュール・ガイハード。彼がいなければ おれはもうこの世にいないだろう。

彼を生み出すために生まれてきたのではないか? そう思うことさえある。


深く心配していた人が、全然心配ないくらい元気に活動していた。

それだけ書くと何でもないこと。だけど、本気で心配して損したと思ってしまった。

もうこれで何度目だろう。平気だろうとわかっていたけど、やっぱりそうだった。

少し悲しくなった。結局また、あなたは何も教えてくれなかった。

いつもわずかしか読み取れないメッセージを残して、どれだけおれを振り回すのですか。

同じことの繰り返し。もうこれ以上、わかりあえない。

ごめんなさい。

伝えたいことが、まだたくさんあるのに。





会議で聞いたことを、もう一度聞きに行った。

それだけ書けばたいしたことはないことだけど、それがとても迷惑をかけた気がした。

自分でしつこいなと思って、自己嫌悪になった。

そんなのどうでもいいじゃないか、リュールはそう励ましてくれた。

これから気をつければいい、相手が思ってるほど自分は影響力はないと。

どうしてそんなに自分に厳しいんだよ、そうたしなめてくれる。

ありがとう。

君に教えてもらったことが、たくさんありすぎて、書ききれない。





今日もイラストを描いてもらって、リュールはようやくキャラクターとして確立したと思った。

いま思えば、高校時代、いや、中学時代からそばにいてくれた。

ずっと、リュールはいつでもおれのことを応援してくれて、励ましてくれた。

カウンセラーさんも言っていた。必要だから、おれが創ったんじゃないかって。

心の拠り所で、いまでもそう。彼がいなかったら、もうこの世にいないと思う。

彼がいたからこそ、いまのおれがいて、いまも助けられている。

でもおれは、お前に何もしてやれない。本当にすまない。

いつかおれが死んでも、ずっとこの世界を視てくれますか。


689493368.jpg














おれの心はとても小さな器で、少しのことしか受け止められない。

君がそれをすくい取ってくれるおかげで、いまのおれがいる。

迷惑かけてばかりで、頼りないおれで、すまない。

それでもいつも、笑顔でいてくれる。本当に、君がいてくれてよかった。

いまのおれにできることは、君をこの世界に遺すことだと、勝手に信じている。
 
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